6月2日803号
床革10!

みなさまこんにちわ、吉爺でおます。夏日どころか猛暑日!まだまだ5月とはいえなかなかな暑さ。
と、いってもここ御所は田舎!日が沈むと涼しい風吹いてきます。


PC問題も何とかこなし、10への階段もぶち壊し、以前の環境へ戻りました。
いろんな実験ソフトすべて外した「7」ちゃん、快適に動いております。


ダブルファスナー自作した続きから。



ファスナー上手いこと動かんやんけー!!!


そう、前々回ダブルスライダーを自作しようと長めのファスナーにスライダー一個追加し


「これで完成」


と、



元のスライダーはスルスル動くのに逆さにつけた追加分は



ガチガチでカタカタ!


何故じゃ?


きっと追加スライダーが馴染んでないからか?



ここは一発シリコンスプレー


状態変わらず。


蝋引き用のロウ、スリスリ


同じく・・・


元のスライダーはさらに滑らかに・・・



という事は、スライダーが逆付け専用なのか?



だめもとで再装着



今度は元のスライダーがガチガチカタカタじゃが、追加分は超滑らか・・・


ファスナー本体に方向性があるのか・・・?


ネットの写真を見比べるが大差なし。


困り果てた末


YKKファスナーサポセン電話番号発見!


もちろん電話してみた。



PC関連とは違ってすぐ繋がって速攻の対応なうえ、とっても丁重なオペ子さん。


なんと、スライダーは共通でも、ファスナー本体は専門家でも見分けがつかないほどの違いがあるそうだ。


そのオペ子さんですら品番参考してるようで、PC画面じゃとても無理だそう。


すごく勉強になって通販もとの商品番号じゃなく商品名で検索かけるとYKKページにて品番に違い発見。


仕方なしに再注文。


やってきた両引きファスナー、比べたが、



まったく違いが確認できず。



ところが、当然だがスムーズに動くからこれまた不思議。


長さ調節し、切り離した短いファスナーに追加スライダーを2個つけた見たが、うまく作動した事言うまでもなし。


またひとつ賢くなった吉爺であった。


今度はチャック屋さんでも始めようか?!?!




16/05/26


6月9日804号
鋏袋?

みなさまこんにちわ、吉爺でおます。季節はずれの真夏日も収まりやっと平年並みな気温になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
過ごしやすいのはいい事ですが、エアコン入れるタイミングが難しい今日この頃です。


とある日

「お父さん何時になったらウチのシザーケース作ってくれるン?」

と言うメッセージがやってきた。


あんまし覚えてないのだが、きっと子供達が帰省した際、酔っ払って約束したような・・・


とってもだらしない「お父さん」



ですわ。



そろそろ革細工を始めて一年ぐらい!

美容師さんだからね、持ってて当然


「本皮シザーケース」
(コンチョやスタッグで、ゴテゴテなやつ)



ところが吉爺ン店は広々設計な上、マイワゴンありで、鋏類をいつもワゴンにしまっとける上、カラー&パーマ専用ワゴンまである始末。
(ちなみにトリートメント&シャンプースパ専用もあり!)


いちいち腰にツラけっとけますか?!




昔々

そりゃーお勤め時代なんか・・・


くそ忙しいときに鋏は無くすわ、ダッカールは一本も無くなるわ、挙句の果てに


「チャリーン!」


そう。

アシスタントの子がワゴン上の使用済みタオル集めてて、先輩の鋏落とす事件。


「そんな所に置いとくあなたが悪いンよ〜!」


と、スタイリストは白い目とアシスタントの子への同情なまなざし・・・



そんな時、ヴィダルサスーンーの元祖シザーケース!


これは英国サスーン本拠地に行かねば手に入らない代物なのだが、鋏3本とテーツコーム1本入って一杯いっぱい!

まぁ、当時ミニシザー一本で仕事していた美容師さんほとんどでした。


このシザーケースを持っている、即ち


英国帰りな美容師さん!


当然、若き日の吉爺は・・・


もちろん持ってました!


そんなころのとは進化してます、何もかもが!


製作までには、かなりなネットサーフィンが!


ひとまずぐぐってびっくり



専門店まである始末!



かなり奥深・・・・・・・続きます。




16/06/02


6月16日805号
鋏袋2!

みなさまこんにちわ、吉爺でおます。何やかんやであっさり入梅!その前の季節はずれな猛暑のあとだけに、ちょこっと涼しくて心地よく感じるのは吉爺だけか?



シザーケースでしたね。


ぐぐってびっくり!

読んで字のごとくハサミを入れるケースなんだが、実際おしゃれアイテムとなっているようで、いわゆるチョークボックス(クライマーの滑り止め粉入れ)の拡張型のようなものと化しているのであっ た。

美容師さんが使うものは半分程度しかなく、その中にもトリマーさん用も含まれているようだ。
(同じような道具を入れるので一緒か!)


そこでわかったのは、たとえ美容師さんでも結構おしゃれ度高い目(当然か)アイテムであり、職人気質の道具の延長(吉爺はこっち)ではないような!


当然子達は現役若者。


おしゃれ度チェックは必要大な上、美容師さんが作る革アイテムとしては、実用性も大事なこと。

たとえば、ハサミは何本入れるとか、またそのハサミの使用頻度における並び方や取り出し角度。

コームやブラシはどこまで入れるか?

ダッカール(髪留めクリップ)の数は?とめ方は?(表裏向き?)


と、ここからはおしゃれ的指南

腰につるか肩からかけるか

はたまたその並びの見せ方は?


普通にオーダー聞けば色と形なこと位だが・・・

リサーチは続きます。




16/06/16


6月23日806号
パラフィン?

みなさまこんにちわ、吉爺でおます。入梅後予想通り雨なかなか降りませんね。
まぁ、最近のパターンとして、梅雨空らしく、シトシトじゃなく、一気にドッバーっ的なんでしょうね。


表記は?だが、内容はもちろん今回も「革」事情です。



以前に作ったボックス型のショルダーバック。

もちろん床革製ですが、オイルを入れて日焼けさせていくととんでもない変化が!

表地は軽く紙やすりで毛羽立ててさらにオイルですので、バックスキン(裏面いわゆる床面を毛羽立てる)と言うよりヌバック(表面いわゆる銀面を毛羽立てる)状態。

もともと銀面に近い(1mm漉いたところ)床革ですので繊維もしまっていい状態に仕上がってます。

問題は床面。

たまたまトコヌール(床、コバ処理剤)が無かったのでお店のあったCMC添加剤(増粘剤)を水解きしたもので、処理したのが効したのかわからんが、


オイルが表面から裏面に達して


ツルツルに!


まるで銀面のようだ!!


ところが、このCMC水性なもんで、濡れ手で触ればなんだかネットリ。


その後、トコヌール入荷し別な作品にて試したが、これまた裏面ツルツルなんだがやっぱり水には弱かった。


で、


オイルのにおいと床を固めすぎると曲げ伸ばしにシワが出てくるので何にもしなかったショルダーベルトに、目が留まった。



このままいくとそのうち油分が抜けてガビガビに・・・



そんな時


以前ネットのベルト屋さんにて、ヌメ革ベルトを買ったときに

「薄くパラフィンワックス掛けてありますので、お手入れは2日使ったら外して陰干ししてください」
との事


それから5年


2日使ったら5日間陰干しで、お店用に3本のベルトでローテーションしているが、


全然問題なし!



パラフィンワックス?


ん?


スキーのワックス?



アイロンワクシング?


あるじゃん家に!!!


床面に熱によってパラフィンしみこませたら、表面からオイル入れても、ここで持ちこたえてくれるかも?


表面しっとり、裏面(肩に当たる部分)サラサラ?!


ちょっこし、スキーのワックスセット探しにお家へ行ってきま〜す。




16/06/16


6月30日807号
パラフィン2!

みなさまこんにちわ、吉爺でおますが。夏至が過ぎました。これか日照時間が徐々に少なくなると思えばなんだか悲しい気がします。



そんなことで、パラフィンちゃん。

ちょうどお家の大掃除実行中なので、スキーメンテナンスキットの箱の中にちゃんと格納されていました。

棒状の固形ワックス数種類と、ブラシやスクレーパーetc・・・

そんな中出てきましたワックス用アロン!

箱についていた値段シール見てびっくりの4980円也!

今じゃ思案所なお値段。

ワックスだってびっくりの1500円!

大事に使わなくっちゃ!


と、使ってみた。


床革の端切れに加温したアイロンで固形ワックスを溶かしながらタラリと垂らしていき、ある程度垂れたらアイロンプレス。

いい感じでワックスが解けていき床革の表面から染み込みだした。

ソリの滑走面のようにツルツルじゃないので結構な量いる感じでなかなか均等に染み込んでいかない。

染み込んだところは水を垂らした様に黒ずみ、そうじゃないところはそのまま。

きれいに浸透させるには少し慣れがいるようだ。


が、


じきにコツが分かりきれいにできて来た。


暖かいうちは革の弾力だが、少し冷えて固まってくると、結構硬化することが分かった。

調子に乗ってたっぷり染み込ませすぎると、カチカチにはなるが、曲げるとひび割れが出てくる。

このあたりが、染み込みさせすぎなくしっかり入れ込む難しさかな!


ホな実践!


ショルダーストラップにいざ!


の前に


あんまり持たない根元の部分にあらかじめCMCとトコノールを塗布し何も無いプレーンなところにて三箇所実験とした。


結果


CMCなところはツルツルなまま耐水性もアップな感じで

トコノールなところは曲げるとガビガビに!

プレーンなところはナチュラルだが耐水性アップで・・・


下処理のまま耐水性アップな感じ


いいジャン!


コバにはみ出したワックスを処理しようとゴシゴシこすると、以外にいい艶が出るじゃあーりませんか!!


じゃ、コバ処理する?


ワックスをアイロンで溶かしコバにたっぷり染み込ませていく過程で、コバちゃんツルツルに!!

曲げても割れないゾ!

なんとワックスでコバ処理!


ぐぐったら


みんなしてました。


革な世界さらに深し。


PS.

反対側からオイルを入れると・・・

しっとりツルツル〜〜〜




16/06/23


このページはよしじ。が個人的に感じたことや思ったことを何にも考えずにぽそっと書いてます。
ここに登場する各団体名並びに名称、個人名はすべてフィクションです。怒らないでね
(ё_ё)


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