7月4日号
みなさんこんにちわ。イヤー暑くなりましたね(っと言いながらこの原稿を打っている現在、非常に寒い!本当に1週間後は暑くなるのか?)。
ってなことを言いながら前回に引き続きじゃなくて、今回は全く反対のネタでいきたいです。
スキレット・オーブン・カバー・キャストアイアン・プレヒート・・・?
いきなり聞き覚えのない単語がずらずらと出てきましたね。そうです!一部吉爺の周りでは密かなブームとなっている「ダッジオーブン」について一言。
なんじゃそれ?実はスキレットとはフライパン、オーブンは鉄鍋、カバーは鍋の蓋のことで、今回はお鍋のお話しです。
最初に言っときますが、吉爺はシステム販売(ネズミ講)の回し者じゃありませんので安心して読んでね。ってまえおきが長くなりましたが本題に。
実はひと月ほど前に、ある友達の燃料屋さんが散髪にやってきて、「鍋売り始めたねん」って言い出し、この不況でついにこいつもややこしいビジネス(ネズミ講)に走ったか?っと思った。よくよく話を聞くとそうでもないみたいで、吉爺には実によく理解でき早速購入へ・・・
素材はキャストアイアン(鋳物の鉄)で、厚みが5ミリもあり非常に重い、更にカバー(蓋)付きで、これも重く気密性があり加圧効果もある。料理好きの方はもうお判りかと思うが、高圧高温そして火当たりがマイルド!
なぜ、調理に向かないイカツイオッサンがこの鍋に惚れ込んで語っているか、「不器用な燃料屋の俺でも実に上手く料理が出来る!」と。
元々吉爺の料理の観念は「旬の素材の持ち味を最大限に引き出すのが最高の料理!」である。が、加熱調理にはそれなりの加減とタイミングがいる。だが、それをアバウトに行っても鍋自身が良いように受け止めてくれる。そんな素敵な「鍋」に出会ってしまったのである。
で、取りあえずは何にしましょ?である。友人は「12インチのキャンプオーブン」っと言うのを勧めた。アメリカ産なのでインチ表示、だいたい30センチで、蓋がパン状(ふちが付いている)になっていて蓋の上に薪や炭を乗せて天火も出来る。「これで鳥1匹丸焼きが出来るで」っと言う。
ちょっと待って!吉爺もバーベキューはたまにするが、それじゃなかなかその鍋を使う機会がない。もっと手軽に毎日使いたいと言うことで、色々悩んだあげく、基本はスキレット!(フライパン)になり手堅く9インチ約23センチ深さ4センチとカバー(蓋)にした。この蓋の裏には突起があり、素材自ら出てくる蒸発した旨みを雨のように降らせ、ベイスティング(染み出した肉汁などを食材に降りかけながら調理すること)を自動的にやってくれる。
ね!お腹空いてきたでしょう?今回はここまで。次回からは「美味しい」に悪戦苦闘する吉爺の姿が今明らかになる!
そして、再び肥満化への道をたどるのか?!
02/06/27
7月11日号
みなさんこんにちわ、先週とはうってかわって暑くなりましたね。吉爺の本業(美容師)も暑さにつられてにわかに忙しくなっております。四季のある国は良いですね。
さて、前回に引き続き、肥満化の道?へ。
早速スキレット(前号参照)を購入し、いざ箱から出してみると予想以上に重い!(本体2キロ、蓋1.4キロ)蓋のあわせの所はちゃんと仕上げもしている物の、ハンドル(杖)の部分にはバリ有り、なんとアメリカン!
早速調理に取りかかる前に、まずはならし焼き!テフロン加工のフライパンをお使いの方にはよく分からないと思うが、鉄は錆びるので、新品様態ではワックスかラッカーが塗ってあり、剥がせば錆びるしそのままじゃ焦げ付く。
まず、全体を洗剤でよく洗う。この鍋に洗剤を見せるのはこれが最初で最後。
そして水を張り火にかける。すると水が沸騰してくるとなにやら泡に混じって粘ついたあくのようなものが出てくる。これは表面にのめり込んでいたワックスや鋳物の型のかすだそうだ。それを根気よく取り除きながら、水が減ったら又足して更に炊く。これを1時間ぐらい繰り返し、あくが出なくなったら今度はよく乾かし、全体にオリーブオイルを塗り、火にかける。当然オイルが焼け、煙が出てくる。その煙が出なくなったら更にオイルを足し、焦げた前回のオイルカスを拭う。これを繰り返し、もともとネズミ色だったのがこんがりつやの出た黒に近い茶色に。(この状態をブラックポットという)ここまで更に1時間!合計2時間もかかってしまったがここまで来れば勝ち!である。
普通であったらコーティング剥離後にくず野菜を何回も炒め、それでも焦げ付くので多い目のオイルで気を使いながら調理をしなくてはならないのに、たった2時間強でいい感じになりました。が、家中オリーブオイルの焦げた臭いだらけになってしまった。
で、何から焼こうか、最近吉爺ンちで流行っているのは「チキン!」である。週に1回カブ(単車)に乗っておばちゃんが朝引きの地鶏を売りに来てくれる。このチキン、そこらのブロイラーと違って肉厚でジューシー、しっかり昔に食った「かしわ」の味がする。じゃフライドチキン!
今まで普通のフライパンで揚げ焼き(素材が半分ぐらい浸かる量の油で焼く)をよくしていたが、なかなか中まで火が通らず、逆にじっくりいくとベタベタになりうまくいかなかった。そこで、スキレットの登場!
前回も書いたが「高圧高温そして火当たりがマイルド!」そう、「蓋」である。アタマの中で考えるだけでお腹がグーグー!(肥満化への道)
早速と思い吉爺ンちの自慢料理、鶏モモの揚げ焼きにチャレンジすることに。
ところが、肝心のかしわがスグにはない、「うまいかしわは旨くて当たり前!じゃあスーパーに売っているいわゆるブロイラーでいこう!」っと言うことになった。近所のスーパーで若鶏もも肉お徳用(290円)を買ってきて早速調理に。セオリー通りにまずはプレヒート(あらかじめ鍋を火にかけて焼いておく、このときに蓋も忘れずに)その間にもも肉の筋切りと皮をフォークでぶすぶすとつついておき、身の方に塩こしょう。熱くなったスキレットにオリーブオイルをたっぷり入れ、そのオイルからうっすら煙が上がったら皮を下にしてかしわを投入。すかさず蓋をし、火は弱火に。
しばらくすると蓋のあいだから湯気が出てくる。この湯気が焼き上がりの合図で最初は水っぽい鳥の匂い、そして美味しそうな匂いに変化し最後は早く食べてくれと言わんばかりな匂いに変化する。この間約20分、スキレットから取り出しまな板の上に置くと、カリカリになった皮からパキパキと音が聞こえてくる!身の部分はベイスティング効果で(前号参照)しっとりフワフワ、さあ召し上がれ!
この後サーモン、メイタガレイ、手羽元と揚げ焼き料理に挑戦したが、皆様のご想像の通り「肥満への階段」を一歩一歩登りだしたのであった!
02/07/04
7月18日号
毎度です、台風もどっかに行ってしまいましたね。幸いにも関西方面は被害もたいしたこともなく(えらい目に合われた方はお見舞い申し上げます)台風一過の青空が広がっております。が!次の台風が控えておりまんねんな。予想では来週週明け辺りに・・・そう、16日は鴨都波神社の夏季大祭!この結果は又来週?
で、続きまして、今週もご馳走のお話し。「肥満への階段」を登りだした吉爺は「デブ!」の大好物、「肉!」これを食わんで、何がご馳走や!です。焼いてみました「お肉」を。
スキレットと言えばステーキ!最近牛肉と言えば何かと話題が多く世間を賑わしておりますが、そのおかげでと言うか牛肉も安くなってきましたね。その影でオージービーフなる物を久しくみかけなくなりました。最近オージービーフも徐々にサシ(霜降り)が入ってきたのでひょっとして?国産牛に化けているのか?
っと冗談はさておき、かしわに引き続き「うまいお肉は旨くて当たり前!じゃあスーパーに売っているいわゆるオージービーフでいこう」っと言うことになった。近所のスーパーで牛肉お徳用(1枚400円、それもヒレ肉!)を買ってきて早速調理に。まあただ肉を焼くだけだが、ここにもこだわりとうんちくが。
まずは肉汁、ジュージューと音を立て出てくるステーキ。「熱いうちに召し上がれ」普通でしょ。でも、皿に広がる肉汁って旨みじゃないの?それに「血の滴るようなレアな焼き加減」よく考えると生焼け?
そうなんです。スキレットと旨みを閉じ込めるコツさえ判れば400円が何千円のステーキに早変わりなんでっさ。
まずは下ごしらえ、っと言っても簡単!筋切りも適当にし、塩コショウ。そして焼くだけ。普通じゃん?実はこのタイミングだけ。まずお肉は常温に戻しておく。冷蔵庫から出した肉は8度ぐらい(?)、蓄熱効果の高いスキレットでもなるべく高い温度から焼き始めたい。少し前に冷蔵庫から出しておきましょう。次は塩コショウ、よくお肉屋さんで「塩コショウしときますか?」って聞かれるけど、吉爺も今までは、よく染みこんだ方がいいかなっと思い両面にしっかりふってなじむようにしばらくおいていた。よく考えると塩をすると浸透圧の関係で水分が出てくるよね、実は肉の表面の細胞膜が破れ旨み成分が出てきてるのであった。
そう、「いかに肉の表面を焼き固めて旨みを閉じこめるか」である。手順はまずはプレヒート(スキレットから煙が出るまで焼いておく)牛脂が付いていたらスキレットにひき、そして常温に戻した肉を焼く寸前に片面だけ塩コショウ(塩は控えめに)そしてその面から焼いていく。
普通のフライパンならこの瞬間に一瞬温度が下がる。だが、スキレットは高温を維持できる。そして表面細胞が潰れるまえに焼き固めることが出来る。側面の半分まで色が変わったら再び塩コショウし即ひっくり返す。そして側面全体に焼き色が付くまで焼いていく。厚みのある肉なら側面も転がすように焼いていく。全面に焼き色が付いたらスキレットから取り出す。ここで取り皿もなるべく暖めておくとよい。なぜなら取り出した肉はまだ熱を持っている。この熱でじっくり中まで火を通していきたいので皿は熱い方がいい(っと言ってもジュージュー言ってる鉄板のお皿は更に焼きが進むのでほどほどの熱さで)出来たら上から熱電球などでさめないように。
そう、焼きたてはまだ中まで火が通ってないのである。(余熱調理)5〜10分おいてから、さあ召し上がれ!塩は控えてあるのでお好みで足してね。
お上品にナイフとフォークで!切っても肉汁は出てこない。中身は赤いがローストビーフ状態、噛めばお口の中でジワーっと肉汁が!
ごちそうさまでした。お皿にはうっすらと油が残る程度、付け合わせの温野菜に血や肉汁はいっさいつきません。もちろんスキレットにも何も残らず、連続して肉を焼いていっても焦げ付かない。が、肉汁が残らないのでソースが出来ない。でもソースが無くても美味しいよ。
お肉を焼く!だけでいっぱい書いちゃった。実は12インチキッチンオーブン(直径30センチ深さ11センチ重さ8.4キロ)なる物も買っちゃった。
かなりハマってます。
02/07/11
7月25日号
皆さんこんにちわ。台風一過、暑くなってきましたね。おかげ様で我が鴨都波神社の夏季大祭も無事終わり、吉爺の夏のイベント目白押しシーズンも半ばになってきました。っと言ってる間にお盆、秋祭り、忘年会・・・日が経つのが早く感じるのはお爺の証拠か?
さて、前回の予告通り今回はキッチンオーブンで。12インチキッチンオーブン(直径30センチ深さ11センチ重さ8.4キロ)カタログではちょこっと大きいけど何とかなるかなっと思い注文したが、いざコンロの上に置いてみると、これがデカい!その上に重い。初回にも書いたがこのデカい鉄鍋もシーズニング(慣らし焼き)が必要。まずはシンクで洗剤をつけて洗おうとすると、これがシンクいっぱいいっぱいで、スポンジや洗剤をおいておく吸盤で取り付ける台?等を外してやっと入った状態!なんぎしました。12インチをお買い求めの際にはコンロだけではなくシンクに入るかも確認した方がいいですよ。
そして水を張り、火にかけ炊き出すと、出てくる出てくるあくと油、ここで裏技発見!ぐつぐつ沸騰している鍋の中にたわしを入れ菜箸でこすりまくると以外と早く、あくが出てくる事を発見した。なんと30分であくだしが終わってしまいました。
そしてお約束通りにオリーブオイルを塗り、焼きに入ります。さすがにスキレットの時のように簡単には行かず鍋底はすぐにブラックポットになったが側面まで行き渡るのには約2時間もかかってしまった。ちなみにオイルは約1本も使ってしまった。家中煙だらけでした。
大は小を兼ねるやけど、皆様本当によく考えて購入しましょうね。
さてこのデカい鍋での初料理は何からしようか?揚げる・蒸す?ヤッパシ鶏の唐揚げでしょう。スキレットでも充分美味しくできるのだが吉爺ン家は爺婆入れて6人家族、晩ご飯にはちんたらスキレットでなんてやってられない。さすがにここは12インチの登場で一気に6人分のから揚げを一発で揚げてくれた。これには吉爺嫁も大喜び!蓋をして約20分ほったらかしで、はい完成!ダッチシェフ、大歓迎。
じゃぁ、今度は蒸してみよう。豚バラの固まり約1キロを買ってきて、水を1〜2センチぐらい入れた中に香味野菜(白ネギ、土生姜、ニンニク)をつぶし、八角も入れ脂身の方を下にして豚バラを投入。強火にかけ沸騰したら弱火にし蓋をして約30分。後はダッチシェフが調理してくれる。そう、例の蓋の裏側の突起がセルフベイスティング(前号参照)で美味しく蒸し上げ余分な油を取り除いてくれる。雲白肉(ウンパイロウ)の完成である。
鍋から取り出しあら熱が取れてから薄くスライスし味見をしてみると、これがジューシー!余分な油もなくそして旨みが凝縮している。そこに子供達が匂いをかぎつけたハイエナのごとくやって来て何もつけずに食べ出した。「美味しーい!」味噌ダレも作る間もなく完売致しました。
その後スキレットとオーブンで、あらゆる加熱料理にチャレンジしました。そこで判ったのは家庭のガス火は、ダッチにとってはかなり強いと言うこと。熱を封じ込め器全体から均一に加熱していく。ある時は強力な焼き加減、そして優しく囲みこむような弱火、もちろん余熱調理も簡単にこなしてくれる。
後の手入れも熱いお湯でたわしでこするだけ、焦げ付いても焼き尽くせばいい。キッチンタイプは毎日のように使うのでオイルを塗ってしまっておくこともしなくていい。ホットケーキにお好み焼き、餃子にハンバーグ・・・美味しいよ。
最後に吉爺はこんだけ食っても63キロだよ!ごちそうさまでした。
02/07/18
このページはよしじ。が個人的に感じたことや思ったことを何にも考えずにぽそっと書いてます。
ここに登場する各団体名並びに名称、個人名はすべてフィクションです。怒らないでね
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